女性兵士という職業|歴史や活躍、背景を知りたい!

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平和な日本において、「女性兵士」という職業について、選択肢を挙げる人は少ないのではないでしょうか。

しかし、国によっては自ら志願し、活躍している女性もいます。

また、ロシアによる侵攻が長期化する中、ウクライナの軍では女性兵士が増えたという現実も見過ごしてはいけません。

多様性がクローズアップされる今だからこそ、女性が兵士という職業に就く現状に向き合ってみませんか?

これから、女性兵士の歴史や活躍について触れていくのでぜひチェックしてみてください。

女性軍人と女性兵士の定義と歴史

「兵士」という存在自体に馴染みがない方もいるはず。

そこでまずは、「女性軍人」と「女性兵士」の定義や歴史についてまとめました。

女性軍人、女性兵士とは

実は、女性軍人も女性兵士も「軍役に従事する女性」です。

厳密には以下のような違いがあります。

軍人:軍隊に属する者の総称。

兵士:軍隊で士官の指揮を受ける階級の軍人のこと。

軍人の階級によって、兵士と呼ばれる女性がいるということですね。

女性軍人と女性兵士の歴史

女性軍人を語るに欠かせないのが、アメリカ軍の存在。

第一次世界大戦中、アメリカ軍においては約2万2000人の女性が従軍しました。

多くは陸海軍の看護部隊に看護師や助手という役職。

さらに海軍では1万1000人が事務員や通信士、トラック運転手などとして働いていたそうです。

先述のように当初、女性軍人は任務を制限され、前線で戦うことはありませんでした。

それが歴史を経て2015年になると、戦闘を含む軍の任務も女性が遂行できるよう解禁。

現在、アメリカ軍において、女性軍人の存在は不可欠とも言われています。

女性兵士の活躍やメリット

「女性兵士って活躍されているの?」という点も気になるところですよね。

ここでは活躍、また女性が軍人であるメリットについて注目しましょう。

女性兵士の活躍が見られる国

女性兵士の活躍が見られる国といえば、歴史に触れた際登場したアメリカが挙げられます。

また、軍における女性の従事、採用の割合に増加が見られるのが以下の国です。

・カナダ

・ハンガリー

・オーストラリア

・ラトビア

・ギリシャ

・ブルガリア

とくにカナダでは配置制限も解放され、全ての職種に女性が就けるようになっています。

海外では軍隊のダイバーシティが加速傾向にあるようです。

女性兵士が男性兵士と違って活躍できる場面

軍隊の任務で女性が活躍できる場面も、どこなのか気になるところですよね。

実際には、現地女性とのコミュニケーションがスムーズになり、情報収集が容易になったという場面があったといいます。

相手や状況にもよりますが、女性が対応してくれると話しやすいと思うことがありますよね。

男性ではなく女性だからできることが、軍の業務においてもあるようです。

女性兵士の存在がもたらすメリット

女性兵士が活躍できる場面があるように、その存在が以下のようなメリットとなります。

・現地女性や子供から情報収集しやすい

・威圧感が和らぐ

・兵力の増加

女性兵士の活躍が広がると、さらにメリットも増えていきそうですね。

日本の女性軍人

これまで海外の女性軍人事情に触れてきましたが、日本でも歴史や活躍があります。

さっそく日本の女性軍人について、チェックしていきましょう。

日本における女性軍人の歴史

太平洋戦争では、陸軍・軍司令部に女性の存在がありました。

「女子通信隊」と呼ばれるその女性たちは、試験に合格した後本格始動。

各地から司令部に集まる情報を迅速かつ正確に処理するという、極めて重要な任務を遂行していました。

男性兵士と同様に厳しい勤務に当たっていたが、身分としては「軍人」ではなく「軍属」だったといいます。

軍属とは、軍に雇用された民間人のこと。

当時の価値観において、軍人としての動員は厳しいという背景があったようです。

また、女性だけの部隊があったことはあまり周知されていませんが、軍事服に身を包み、軍事機密を扱う女性の姿があったことは事実として今も語られています。

戦地での女性兵士の活躍

女性兵士は戦争が終わらない現地でも活躍しています。

ニュースでも度々取り上げられていますが、戦地でどんな動きがあるのか、ここでチェックしてみましょう。

戦争中のウクライナでの女性兵士の活躍

ロシアの侵攻を受けるウクライナで、女性兵士の活躍について注目されることがあります。

女性の従軍は5万人以上といわれ、そのうち5000人以上は兵士として前線に立っているという現状があるようです。

女性比率は欧州各国の中でも高く、その背景には兵力の不足があるといわれています。

長い兵士不足の解消のため、女性の採用を開始するというニュースも聞いたことありませんか?

狙撃手部隊とドローン部隊という、所属を明確にした上での募集でした。

それ以前からも、医療や料理に関する任務に就く女性も確認されています。

女性兵士が死亡…取り巻く問題

女性兵士が従軍するには、様々な問題があることも事実。

前線で戦う女性兵士には負傷、死亡する危険性があります。

また、性暴力の被害も問題視されているのです。

女性の活躍が取り上げられる中、悲観的なニュースがなくなる目処は今の所見えていません。

まとめ

女性兵士という職業に就く、という選択肢は海外の方が広がっているようなデータがあります。

自ら志願する女性も、実力で男性と同等に評価される環境の中、活躍を見せる方がいるようです。

ただ、ロシアの侵攻を受けるウクライナでは、女性兵士に取り巻く問題も挙げられます。

メリットがあるだけではないからこそ、女性が兵士という職業に就くということに、社会全体で向き合うことが必要となってくるのではないでしょうか。

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